天使の豆知識あれこれ

 

天使はいつから翼をもつようになったのでしょう。

実は、旧約聖書の初期の書物には天使に翼があるという記述はなく、『イザヤ書』と『エゼキエル書』に熾天使(セラフィム)の六枚の翼と智天使(ケルビム)の四枚の翼の記述があるのみで、新約聖書においては天使に翼があるとはいっさい書かれていないのです。ごく初期のキリスト教芸術家たちは天使を翼のない若者の姿で描いていて、四世紀まで芸術家たちは天使を描くのに他宗教にそのインスピレーションを求め、特にギリシア、ローマ神話のイメージが天使に最大の影響を与えたのだとか。ギリシア神話の翼を持った勝利の女神Nike(ニーケー)がローマ神話のヴィクトリアに取り入れられ、このイメージが翼を持った天使像のもとになったようです。

  またユダヤ、イスラム教とも宗教的人物を絵に描くことをタブーとしていたため、天使芸術は長い間キリスト教のもとで発展してきました。キリスト教では、ニカイア公会議(325年)ではじめて天使が教義の一部と正式に確認され、二回目のニカイア公会議(787年)で天使を絵画や彫刻で表してもよいという布告が出されていますが、天使芸術はすでに一回目の公会議のあった四世紀の頃から始まっていたとされています。
 画家個々人のインスピレーションから新たな天使像が生み出され、ルネサンス以降は子供や女性の姿で描かれたり、鷲や白鳥の翼をモデルにしたり、美しい色彩を与えたり、現代にいたる天使像のもとをつくりました。

そして古代から中世の頃まで、神学者たちによって教会と同じく天使にも階層をつくりランク付けをすることが何度も行われていたのだそうです。びっくりですね!諸説ありますが、偽ディオニュシオスによる天使の九階級が多大な影響を与えました。

 

天使の九階級

第一階級 :熾天使(セラフィム) Seraphim /指揮官:ウリエル、メタトロン、ルシファー、ケムエル、ガブリエル等、諸説あり

第二階級:智天使(ケルビム) Cherubim /ヨフィエル

第三階級:座天使(スローンズ) Thrones /ザフキエル、ラファエル

第四階級:主天使(ドミニオンズ) Dominions /ハシュマル、ザドキエル

第五階級:力天使(ヴァーチュズ) Virtues/ミカエル、ラファエル、バリエル、タルシシュ

第六階級: 能天使(パワーズ) Powers /ラフアエル、カマエル

第七階級: 権天使(プリンシパリティーズ) Principalities/アナエル、ハミエル

第八階級:大天使(アークエンジェルス) Archangels

八番目の軍団とされながらトップランクの権力と能力と誇示。ユダヤ、キリスト教ともに大天使の数は七人。この中にミカエルら四大天使がいる。

第九階級: 天使(エンジェルス) Angels

もっとも人間に親しみやすく、神と人間との間を取りなし大天使の命令を実行。

 

 

 大天使の数はキリスト、ユダヤ教共に七人と認められていて、『黙示録』で神の御前に立つ七人の天使も大天使であると言われています。ですが、誰が大天使であるかについては様々な論があり定まっていないようです。加えて中世以前、まだ天使の階級がはっきり定まっていなかった頃は大天使が最高位についていました。しかし、もっとも支持を得ることになった偽ディオニュシオスの天使の9階級では八番目の階級にまで落とされているため、天界の軍団の総指揮者であるミカエルや、最高位の熾天使の頭領と言われるウリエルやメタトロンなどがこのような下の格に来るという矛盾が起きているそうです。

 

 

【出典】 http://tenshi.shichihuku.com/text/tensi-setumei.htm

 

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